スマホのキャリアを通じてネットショッピングなどの支払いに利用できるキャリア決済。
決済の仕方も簡単で、支払いは携帯料金と一緒にできることから、積極的に利用している人も多いと思います。
しかしそんな便利なキャリア決済も安全性の面で見ると完璧とは言えない部分があり、思わぬ落とし穴によって大きな被害を受けてしまうこともあります。
そうしたキャリア決済に潜む危険性や、対処法について紹介します。
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ひとまずキャリア決済の仕組みについておさらいしましょう
キャリア決済とは、ドコモやau、ソフトバンクといった大手携帯会社が提供している決済サービスで、商品の購入やネットサービスを受ける際に発生する支払いを、月々の携帯電話の料金と合算して清算できる仕組みとなっています。
キャッシュレスとしての利便性や、スマホさえあればクレジットカードのように毎回カード情報や個人情報などを入力する必要がないので簡単に決済できる手軽さなどから、携帯電話を所持する人の間で多く利用されています。
利用上限額は一般的に10万円程度で、年齢によってはさらに引き下げられますが、未成年などクレジットカードを所有していない人でも利用できるため、広く普及しています。
携帯会社によって名称は異なりますが、基本的にはどれも同じ仕組みです。
キャリア決済を悪用される危険① スマホを紛失してしまう
まずキャリア決済を悪用されてしまうシチュエーションで多いのが、スマホの紛失によるものです。
先にも触れたように、キャリア決済はスマホがあれば簡単に利用できるため、逆に言えば所持者でなくともそのスマホさえ手に入れてしまえば、キャリア決済を悪用することも容易にできてしまうのです。
もちろん通常は他人がスマホを手にしただけではパスワードを解除しなければすぐに悪用はできませんが、パスワードをかけていなかったり、誰でも想像のつくような安易なパスワードを設定している場合には悪用されやすいでしょう。
無くさないようにすることももちろんですが、他の人には簡単に解くことのできないパスワードをきちんと設定しておくことが、セキュリティの上でも大切なことです。
キャリア決済を悪用される危険② IDやパスワードを使い回している
IDやパスワードの使い回しとは、たとえば別のECサイトを利用する際や、会員制のサービスを使う場合のIDをどれも同じものにして、パスワードも共通のものにしてしまうといったことです。
使う側としてはIDとパスワードで一対のほうが使いやすくはありますが、しかしそれは同時に一つのパスワードさえ解けてしまえばどのサービスにも入り込んでしまえるということでもあります。
もしも普段利用しているサービスの一つからでも情報が漏洩してしまえば、リストを手に入れた悪意ある第三者が片っ端からリストを試し、侵入が可能と判断できればすぐにでもキャリア決済を利用してくるでしょう。
IDとパスワードは、基本的にはサービスごとで異なるものを使うようにしましょう!
キャリア決済を悪用される危険③ フィッシング詐欺に引っかかってしまう
フィッシング詐欺とは、悪意ある人物が一般によく利用される企業からのメールなどを偽装して、IDやパスワードを盗み出すという詐欺の手法です。
具体的にはAmazonや楽天、あるいは大手銀行など多くの利用者がいる業者のふりをしてSMSやメールを送りつけ、不正利用やシステムの改定、あるいは高額請求があったなどと言って用意しておいた偽のサイトにアクセスを促します。
そしてそこでログインを求められ、騙されたユーザーは自ら自分のIDとパスワードを打ち込んでしまうのです。
大抵の場合はログインと同時にキャリアが乗っ取られ、利用限度額ぎりぎりまで決済をされてしまうなどの不正利用をされてしまいます。
不安を煽ることで逆に自らパスワードを打ち込ませるという悪質な手口です。
キャリア決済を悪用されないためには?対処法と予防法について
もしもキャリア決済を悪用された場合は、補償制度などを利用することによって使われてしまった分の返済を受けることも可能です。
ただしいくつかの条件があったり、書類の提出が必要などの煩雑さもあるため、やはりまずは悪用されないようにすることが重要です。
基本的な予防法としては、IDやパスワードなどの設定、管理に気を使いながら、第三者からは容易に利用できないようにすることです。
また利用していない決済サービスは削除したりロックするなどの対処をして、悪用される可能性をできるだけ減らしておきます。
そしてその上で、もしも悪用されてしまった場合にはすぐに携帯電話会社に連絡し、対処を求めましょう。
他にも警察や消費者専門の相談窓口に相談してみることも大切です。
キャリア決済は悪用される危険がある!予防やしっかりとした対処を
キャリア決済はスマホさえあれば簡単に利用できることが魅力の一つですが、その簡単さゆえに、逆に悪用されやすいというリスクもあります。
安易に悪用されないためにはセキュリティ面をしっかりと管理し、容易に活用されないようにすることが必要です。
他にもIDやパスワード入力を求められた場合は十分に注意し、怪しいSMSやメール、そしてリンク先のサイトなどには極力触れないようにしましょう。
それでもキャリア決済を悪用されてしまった時はあわてず、まずは携帯電話会社に連絡を取って事情を説明し、指示を仰ぐようにしてください。
そうした対処が終わったら、改めて警察などの公的機関に被害を届け出ましょう。
キャリア決済に潜む危険に遭わないよう、十分な安全対策を日頃から心がけてください。
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